お子様の治療について
当院ではお子様の治療に力を入れております。
お子様の治療内容について
- 生え変わり
乳歯から永久歯に生え変わる時には、いろいろなトラブルが起こるものです。乳歯が抜ける前に永久歯が生えてしまったり、逆になかなか永久歯が生えてこなかったり、永久歯の生えるスペースがなくて、変なところから歯が出てきてしまったりと、保護者の方を慌てさせることが多々あります。必要に応じて、レントゲンの検査などを行って対応方法を導き出します。
- むし歯
乳歯のむし歯は、永久歯のむし歯と比べて進行が早く、また重症にならないと症状が出ない場合もあります。歯みがきの習慣や歯並びとの関連もありますので、総合的に診て、最善の処置を取るようにしております。
- 歯肉炎
生え変わりの時の歯茎の炎症や、歯みがきが不十分な箇所に生じる炎症です。きちんとしたお手入れができるように指導いたします。
- 食習慣
しっかり磨いていても、食習慣が間違っていては片手落ちです。正しい食習慣の指導も行っております。
- 歯みがき習慣
むし歯予防・歯肉炎予防にはやっぱり、正確な歯みがきが必須です。磨きにくいところのアドバイスをするだけでも効果はあります。お母様の仕上げ磨きや、糸楊枝の使い方も指導しております。
- 生活習慣
お口の健康、体の健康のためには、正しい生活習慣は欠かせません。気をつけたほうが良いことや、早く止めた方がよい悪習癖を見つけて、改善するように指導いたします。
お子様の歯をきれいな歯、強い歯にする「食」に関する5か条
その1.おやつは甘いものを避け、なるべく自然なものを
おやつ本来の目的は1日の栄養の補食です。乳製品、小魚、いも類、果物などを上手に与えましょう。
その2.甘い砂糖は3歳まで控えましょう
3歳未満のお子様はまだ味覚が発達していません。この時期に砂糖の甘い味に慣れてしまうと、甘い物好きのお子様になるだけでなく、むし歯になるリスクが高まり、野菜などの薄味を嫌がるようになってしまいます。
その3.むし歯予防、顎の発育には「よく噛む」食生活を
よく噛んで食べると、むし歯を防ぐ働きのある唾液が多く出ます。この唾液にはむし歯に傾いた歯を元に戻す石灰化の働きがあります。また、よく噛むことが顎の発育を促し、お口の周りの筋肉を鍛え、歯並びを良くします。
その4.食事を取る姿勢が大切です
「よく噛む」食生活を送るには、食事を取る姿勢がまず大切です。机とイスの高さは適切ですか?お子様の足は床、地面にしっかりついていますか? いつも横を向いてテレビを見ながら食べていませんか? ぜひチェックしてみてください。
その5.硬いものを噛むより、噛む回数を増やす
いきなり硬いものや繊維質の多いものを与えてしまうと、丸飲みをしたり、いつまでも飲みこめなかったりします。素材のゆで方や切り方を工夫して、大きいもの、少し歯ごたえのあるものを与え、噛む回数を増やして食べさせるようにしましょう。生の野菜スティックを噛んだり、カレーやシチューの野菜を大きくカットして噛む練習をするのも効果的です。
お子様の歯に関するQ&A
- Q16歳の子供の下の前歯が抜けないのに、内側から永久歯が生えてきました。大丈夫でしょうか?
- 下顎の前歯の永久歯は乳歯の内側から生えてくることが多いです。そのため乳歯と永久歯がしばらく重なっていても問題ありません。
ただし、乳歯の方がグラグラしていて痛くてご飯が食べられなかったり、歯磨きができなかったりする場合には、乳歯の抜歯をする時もあります。
- Q23歳の子供ですが、歯磨きの時、まだ歯磨き粉は使っていません。使った方がいいでしょうか?
- 3歳のお子様なら歯磨き粉を嫌がることは多いです。歯みがきが嫌いになると良くないので使用しなくても問題ありません。
- Q3むし歯予防でフッ素塗布を受けたいのですが、何歳くらいからできますか?
- フッ素塗布は1歳6ヶ月くらいから可能です。ただし1回だけでの塗布は効果が持続しないので、1年に2~3回は継続して塗布することが必要です。
- Q4乳歯の歯の色が黄色いです。虫歯になりやすいのでしょうか?
- 肌の色も色白、色黒なお子さんがいるように、乳歯の歯の色、歯ぐきの色にも個人差があります。心配ないでしょう、黄色いから特に虫歯になりやすいとかはありません。
- Q5子供が歯ぎしりをします。何か問題がありますか?少し歯がすり減っているような気もします。
- 歯ぎしりの原因はいろいろと言われていますが、小児の歯ぎしりは通常はあまり気にしなくていいと思います。年数がたてば自然としなくなることも多いです。また、乳歯も永久歯も歯を使っているうちにすり減ります。このすり減りは生理的なものですから心配いりません。
- Q6虫歯予防でフッ素塗布をうけたいのですが何歳位からできますか?
- フッ素塗布は1歳6ヶ月くらいから可能です。ただ1回だけでの塗布は効果が持続しないので、1年に2~3回は継続して塗布することが必要です。それでも、だらだら食べたり飲んだりしたり、歯みがきをさぼっていると、虫歯になることがあります。
- Q7虫歯菌は母親から赤ちゃんにうつるって聞いたけれど本当ですか?
お腹にいる時の赤ちゃんのお口には虫歯菌はいません。虫歯は虫歯菌が感染しておこりますから、虫歯菌は一体どこからやってくるのでしょうか?多くは育児をするお母さんのお口の中に虫歯菌がたくさんいると、お子さんに高い確率でうつります。
口うつしで食べさせたり、大人が使った箸で赤ちゃんに食事を食べさせたりしているとうつることがありますから注意してください。そのためお母さんの虫歯予防が赤ちゃんの虫歯予防に繋がります。
- Q8子供の口臭が気になります。胃腸など、どこか悪いのでしょうか?
口臭は強弱はありますが誰にでもあるものです。
特に朝起きた時、風邪などで体調が悪い時は強く感じることがあります。
子供の口臭は気にしないでいいことが多いですが、唾液が少なくてお口の中が乾燥すると口臭が強くなりますので、注意してみて下さい。
また、口臭の約8割はお口の中に原因があると言われています。虫歯とか、膿が出ている歯がないか、歯ぐきははれていないか、一度お子さんのお口の中をじっくりとのぞいてみて下さい。
- Q93歳の子供です。指しゃぶりがやめられません。歯並びに影響があるのでしょうか?
- 乳児期の指しゃぶりは、生理的なものですから心配はいりませんが、指にタコができるまで吸うなど、程度が激しい場合や、4歳を過ぎても止められないで長時間になる場合は、あごの発達や歯並びが悪くなるなどの悪影響を及ぼすことがあります。
- Q106歳の子供の生えたばかりの前歯が転んで抜け落ちてしまいました。どうしたらいいですか?
抜けた歯をもう一度、抜けた所に植え込むことができます。
そのためには1分でも早く、歯科医院で処置を受けることが必要です。抜けた歯は、清潔にして牛乳の中、またお母さんのお口の中(唾液の中)に入れて歯科医院に持って行きましょう。
仕上げ磨きが、むし歯ゼロに欠かせません!
お子様が小学校に入学するまでは、少なくとも1日1回、夜寝る前にお母様の仕上げ磨きが必要です。いくら上手にお子様が自分で歯を磨いていても、汚れを染めてみるとできていない部分が多くあります。ぜひ時間を取って仕上げ磨きの習慣をつけるようにしてみてください。
まず歯ブラシを持って磨く習慣づけを。仕上げ磨きはお母様の役目です。
小さなお子様はとにかく歯みがきを嫌がるものです。「嫌がるから歯みがきをしない」のでは、お口の中はむし歯の宝庫になってしまいます。むし歯予防の第一歩は、なんといっても歯みがきですから、ぜひとも毎日の習慣にしたいものです。
歯を磨かせることを嫌がって暴れてしまうような時には、お母様の太腿の間に顔をはさみ、お子様の肩の上に足を乗せるようにしてみてください。
この時、一生懸命になるあまり怖い顔になったり、歯ブラシに力を入れすぎたりしてはいけません。笑顔で、優しく話しかけながら磨いてあげることが大切です。