歯の残存本数と転倒リスクについて
杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
今年の東京の8月は、天候が不順だった影響もあり、涼しい日が多く過ごしやすい反面、夏らしい日が少ないことに物足りなさも感じた1カ月でした。台風の影響などもあり、夏の旅行などの予定が思うようにいかなかった方もいるとは思いますが、それぞれの夏休みは如何だったでしょうか?私は、普段あまり行くことのないエリアまで足を延ばし、美味しいものを食べ、温泉や雄大な自然を満喫しリフレッシュすることが出来ました。見知らぬ土地を散策するのは普段使わない思考回路が動かされる感覚もあってとても良い刺激になります。
国内では熊本地方の地震、千葉で発生した集中豪雨と自然災害のニュースがありました。熊本地方の地震は依然として余震の心配が払拭されず、多くの方が不安な日々を過ごされています。そのような中、夏の甲子園での地元の有明高校の躍進は大きな希望を与える嬉しいニュースでしたね。そして千葉で発生した集中豪雨は、例年の8月1か月分雨量の3倍量の雨が1日で降るという考えられない雨量だったと伝えられています。水没により廃車になってしまった車の対応も思うように進んでいないようで、回復にはより多くの時間もかかるようだと伝えられておりますが、被災された方には一日も早い日常の回復を祈るばかりです。直接の被害を受けなかった場合でも、「想定外の・・・」という言葉は過去にも耳にしてきましたが、いつでも起こる可能性があると心得て、日々の防災意識を高めていかないといけないと改めて思った出来事でした。
さて、今回は歯の残存本数と転倒リスクに関する情報を提供させていただきます。
骨折が原因で要介護状態になってしまう確率は13%とかなり高い割合になっております。さらに要介護の方の約半数は寝たきりという厚労省の統計も出ています。せっかく大きな病気もなく元気に過ごしてきていても、転倒による骨折が原因で寝たきりになってしまうのはとても残念な事ですので出来れば避けたい事です。
そしてこの転倒リスクが歯の残存本数と関連があるというデータがあるのです。残存本数が19本以下のケースでは、20本以上あるケースと比較した場合の転倒リスクが2.5倍になるという結果になっています。しかし、歯を失った欠損部に入れ歯などのかみ合わせを補う処置を施している場合にはそのリスクが1.36倍と大きく下がるという結果も出ています。
歯を失う事で、体の微妙なバランス感覚に狂いが生じ、その結果転倒リスクが上昇するという事が主な原因になっているように思います(重い頭を支え、バランスをとるのが歯の一つの役割でもあります)。しっかりバランスよく上下左右の歯がかみ合わさることの重要性を痛感するデータですね。また、残念ながら歯を失ってしまった場合でも、適切な治療を受け、欠損を補う事でそのリスクを下げることもできるという結果ですので、歯の欠損を放置することなく、しっかりと咬合機能回復を図ることは転倒予防、しいては全身の健康にも重要なことになります。
当医院では、歯の欠損に対し、義歯の作成、ブリッジの作成、歯の移植、インプラント治療などを行っており、多くの患者様の咬合機能回復をサポートしております。
歯を失ったままで放置している方は、全身の健康や豊かで健康な老後生活のためにも是非一度ご相談ください。
では、今月もどうぞよろしくお願いいたします。
医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院
理事長 定村正之











