杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。

 

爽やかな季節となり、アウトドアのレジャーには最適な時期になっております。天気の良い日はどこか自然の豊かなところに行き、リフレッシュしたくなりますね。

 

陽気な気候とは裏腹に、世界情勢は混とんとしております。色々と暗いニュースも見聞きし、心配や不安の気持ちが膨らんでしまう事もありますが、日々明るく前を向いて進んでいきたいものです。

 

さて、歯科医院というと歯や歯肉を対象にした治療が中心と思われがちですよね。もちろん、虫歯の治療や歯周病のメインテナンスの仕事が多いのは事実ですが、時には顎関節や舌、頬粘膜などに関する処置を行う事もあります。

 

という事で今回は、舌に関する話題です。

 

舌がピリピリ・ヒリヒリ…それ「舌痛症(ぜっつうしょう)」かもしれません

「舌の表面がピリピリする」「火傷をした後のように熱い感じがして気になって仕方がない」といったお悩みはありませんか?

実は歯科医院では、歯や歯茎だけでなく、舌や頬の粘膜、顎の関節などの診察も行っています。今回は、見た目に異常がないのに痛みや違和感が出る「舌痛症」についてお話しします。

 

舌痛症(ぜっつうしょう)とは?

舌痛症は、舌の痛みや違和感を主訴とする疾患です。

見た目には傷や腫れなどの異常が見当たらないにもかかわらず、灼熱感(ヒリヒリ・熱い感じ)を伴う痛みが続くのが特徴で、「口腔灼熱症候群(バーニングマウス症候群:BMS)」とも呼ばれます。

 

医学的には、以下の条件に当てはまる場合に診断されます。

  • 3か月を超えて症状が続いている
  • 1日2時間を超えて、連日のように再発を繰り返す
  • 見た目には傷や潰瘍などの明らかな原因がない

 

不思議なことに、粘膜に傷があるわけではないので、食事の時にしみて痛むということがほとんどないのもこの病気の特徴です。また、更年期以降の女性に多く見られる傾向があります。

 

なぜ起こるの?原因と不安

残念ながら、舌痛症のはっきりとした原因はまだ解明されていません。 しかし、「脳の認識」が関係していると考えられています。 舌自体に異常がなくても、脳が勘違いをして「痛い」という信号を出してしまうことがあるのです。

受診される患者様の中には、「もしかして舌ガンかも…」という強い不安を抱えていらっしゃる方もいます。検査をして「悪性のものではない」と確認し、その兆候がないことをお伝えするだけで、スーッと安心感から症状が和らぐ方も少なくありません。このようなこともあってストレスや精神的な不安が、症状に関連しているとも考えられています。

 

治療との向き合い方

舌痛症は、特別な治療をしなくても生活習慣が変わったり、環境に変化が起きるタイミングをきっかけに自然に治癒していくケースが多い疾患です。当院ではまず、お口の中全体をしっかりと診査し、他に痛みの原因となる病気が隠れていないか診断します。

その上で、以下のような対応を行います。

 

  • お口の中の乾燥(ドライマウス)を防ぐ
  • クリーニングでお口の衛生状態を整える
  • 必要に応じてお薬を処方したり、専門外来(大学病院など)をご紹介

 

「病は気から」という言葉があるように、心の状態がお口の違和感として現れることもあります。長期間ひとりで悩まずに、まずは「お口の専門家」である歯科医師に、その症状を相談してみてください!

 

では、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院

理事長 定村正之

 

 

医療法人社団 東京哲翔会