「守破離」を考える
こんにちは、杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
節分も過ぎ、暦では春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。
私は、寒さが苦手なので、この季節が早く終わり、暖かい本当の春の到来を祈ってしまう毎日です。インフルエンザや、ノロウィルスも流行しているようなので、しっかりと健康管理をしないといけないですね。
さて、間もなくやってくるであろう「春」のイメージですが、「人事異動」などの移動や別れもある一方で、「新入社員」というようなイメージも浮かんできます。
新入社員に限った事ではありませんが、新しい環境に飛び込む事や、新しい仕事を覚える事を考えた時、「守破離」のルールを避けて通ることはできませんね。
「守」は、「学び」の段階。
「破」は、「個性を創造する」段階。
「離」は、「独自の道を確立させる」段階。
と考えられます。
どのステップも重要ですが、一番時間がかかるのは「守」のステップではないかと思います。
「守」の段階では、「観察力」「忍耐力」がキーワードになります。早い段階で尊敬できるモデルを見つけてしまえばよいのですが、「プライド」や「好奇心」などが顔を出してしまい、「守」のスタイルを貫き通すことは難しい事です。しかし、「守」が確実にクリアされないまま「破」のステップに進もうとしますと、様々なトラブルにぶつかるもので、結局、「守」に引き戻されてしまうものです。
私も、新しい診療知識や技術を取得するときには、「守破離」を意識し、師匠となるであろうドクターや教科書を早く見つけることを心がけております。
難しく感じるのは、どの段階で「守」から「破」に移行するか、という事であったりするのですが、この点は、いまだに答えが見つかりません。今のところ、分かり易い数値目標などを自己設定して、クリアしたら次のステップに進む、などとしていますが、判断が甘い事もあり、苦労しております。
歯科に限らず、職人的な仕事においては、技術や知識の向上に終わりはなく、果てしなくさまよい続けることになるのですが、その中でも「守破離」を意識することで、自分のステージを客観的に見ることが出来る事もあります。
なかなか「離」のステージには上がれないものですが、何とか「離」のステージに上がったときには、仕事に真の意味でのプライドを備えて楽しむことが出来ると思います。
そんなことを考えながら、日々、色々な研修を受ける私です・・・。