令和の時代に向けて
こんにちは、杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
このブログを書いている現在、平成最後の1日となっており、テレビをつければどの番組でも平成から令和への特番のオンパレードです。
私にとっての平成時代のスタートは、ちょうど高校受験のタイミングで、昭和から平成に変わったタイミングでした。中学3年だった私は、秋に大病にて手術を行った後だったこともあり体調はかなり不安定で、受験もどこでも合格できたところに通おう、という程度の気合でした。正直なところは、体調が悪かったこともあって、通学が楽な高校に進学したいという気持ちが強かったように覚えています。
受験は、早期に第一希望の高校を受けるスケジュールだったのですが、奇跡的に合格し、あっという間に受験が終わり、ゆっくりとした春休みを過ごせたことは当時の自分にとっては非常にありがたいことでした。
高校生活は、かなりの進学校だったこともあり、勉強の難しさに圧倒され、すっかり成績は低空飛行でしたが、のらりくらりと3年間を過ごし、部活も精いっぱいやったという自分なりの達成感を持って卒業まで過ごすことが出来ました。今となっては反省点や、もっと色々と経験するように積極性をもってこの時代を過ごせばよかったなどとも思いますが、過去に事ですので、プラス解釈しておきたいと思います。
その後1年の浪人生活を経て歯学部に進学し、歯科医師としての人生の第一歩が始まりましたが、思えばそのころバブルもはじけ、世の中は不景気に突入していたという事になります。もちろん当時は、経済などに関心もなく、自身の生活にも何ら変化もなく、全くバブル崩壊というショックを感じることなく大学生活を過ごしました。大学時代は、遊ぶこととバイトでお小遣いを稼ぐことが中心の生活で、寝る間を惜しんでバイトと遊びに燃えていました。勉強は、興味のある分野はしっかりと、そうでもない分野は要領よくこなし、それなりの成績で6年間楽しく大学生活を過ごすことが出来ました。
歯科医師のライセンスを取得したのは平成11年でした。20年前になるのですね・・・。この20年間は、濃密な時間でした。父の死を経験し、医院を継承し、歯科医師として人生のかなりの部分を仕事に費やしてきました。亡くなった父の加護もあったのでしょう、何とか歯科医院経営も軌道に乗せることが出来、多くの協力者に助けられて今に至っています。
このように振り返ると、平成という時代のほとんどを自分は、周りからの手厚いサポートの中で過ごしてきたように感じます。
時代が令和に代わり、私も何かを変えるとするならば、今まで受け取ってきた恩義を少しずつ還元していくという事になるように思います。
先義後利という言葉がありますが、私は、先に「利」を多く与えられたように思います。人生、トータルで見れば誰も平等なのではないかという考えが私にはあり、一時的に良い経験をしたとしても、どこかで苦しい時がくるものだと思いますし、その逆も有りだと考えます。経済的な優劣や、見た目の優劣ばかりに目がいってしまい、平等だなんてなかなか考えられませんが、人生の価値は経済価値や見た目で計れるものばかりではありません。
今までの人生に感謝し、今後の令和時代を優しい気持ちで過ごしていけるように仕事もプライベートも意識していかないといけませんね。
仕事の仕方、健康への考え方、経済観念、平和への意識・・・色々とテーマはありますが、まだまだ長い人生、少しでも自分が生きていたことが世の中にとって有意義であったという価値を残せるように気をつけて生きていきたいと思います。
皆様にとっても素晴らしい令和時代になりますよう、祈念して平成を締めくくりたいと思います。