お口の中にできるガン
杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
春分も過ぎ、4月に入りましたね。桜の開花で日本列島が南から桜色に染まる素敵な季節です。花粉症の方にはちょっと憂鬱な季節かもしれませんが、ゴールデンウィークに入るころには落ち着くことが多いようなので、もう少しの辛抱でしょうか。
さて、4月は人事異動が多いのですが、当院も新加入の先生をお迎えし、チーム力の向上を図っております。早く職場環境や新生活に馴染んでもらい実力を発揮してもらえるようにしっかりとサポートしていきたいと思っております。また、スタッフのユニフォームも一新し、フレッシュな気持ちで皆仕事に向かっております!
今月の話題は「お口の中にできるガン」というテーマを選んでみました。多くはないのですが、月に数名「舌(粘膜)に異常を感じる。悪いものではないか心配なので診てほしい」という問い合わせがあります。多くの場合、視診レベルで問題がないもののことが多いのですが、そうはいっても痛みがある場合や、違和感が強い場合などは慎重な経過観察と共に、必要に応じての高次医療機関への紹介が必要になる場合もあります。
日本は先進国の中でもガンに罹患する方が多い国として知られています(なんと日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生のうちに一度はガンになるというデータも出ています)。様々な背景があると言われていますが、欧米では、ガンの罹患率が大きく下がってきていていること、ガン治療の進歩、早期発見の検査精度の向上などを考えると、我が国も近い将来ガン人口は減ってくることが期待されます。
体の様々な部位にできるガンですが、お口の中にもガンは発生します。女優の堀ちえみさんのニュースはまだ記憶に新しいと思いますが、気を付けないといけませんね。
口腔にできるガンの特徴としては、初期のうちに対応できれば比較的小さな侵襲で回復させることができ、後遺症もほとんど残らないと言われています。しかし、いったん進行してしまうと舌や顎の骨を失ってしまう場合もあり、その結果会話や食事など、日常生活のクオリティーが落ちてしまう事があります。また、審美性に問題が残ってしまう場合もありますのでなんとか早期の段階で対応をしたいところです。
口腔にできるガンはその約54%が舌にできます。続いて口底(ベロの下)、下顎の歯肉、上顎の歯肉、頬粘膜という順に多いようです。口腔内のガンは、部位によってはご自身でも目で見て確認することもできるので、比較的早期に対応できることが多いのも特徴です。ただ、口内炎と思って長期間放置してしまった場合などでは、進行してしまう事で大きな処置が必要になることもあるので注意が必要ですね。
口腔内にできるガンに関しては、以下の項目のセルフチェックが出来ます。
<セルフチェック>
□ 2週間以上改善しない口内炎がある
□ 頬粘膜などの口腔粘膜の色が「白く」なっているところや「赤く」なっているところがある
□ なかなか消えない「しこり」や「腫れ」がある
□ 合っていない入れ歯を無理して使っている
□ 飲食時の飲み込み時に「引っかかる」感じが強く飲み込みにくくなった
このような症状がある場合は、念のため歯科医院で確認してもらう事をお勧めします。当院には口腔外科の専門医も定期的に診察を行っておりますので、心配がある場合は受付にその旨をお伝えください。
最後に、口腔がんになりやすい習慣などもまとめておきますので、改善できることがあれば取り組んでみましょう!
<口腔がんになりやすい習慣>
1.タバコを吸っている(特に長い期間、多くの本数を吸っている場合)
2.飲酒量が多い
3.熱い食べ物や辛い食べ物が好きでよく食べる
4.食事の好き嫌いが多い
5.むし歯や、歯の欠け、補綴物の脱離を放置してしまっている
6.噛みしめや歯ぎしりが強く、舌や頬粘膜をよく傷つける、あるいは圧痕が常にある
7.歯並びが悪い事などで、唇や粘膜をよく誤咬する
8.舌を咬むことや、唇を咬む癖がある
9.合っていない入れ歯を使用している(入れ歯の下の粘膜によく傷ができる)
10.歯磨きが十分にできていない
11.年も歯科健診を受けていない
12.かかりつけの歯科医院がない
13.男性である(男性の方が女性よりも口腔ガン罹患率が2倍高い)
今月は、口腔ガンに関する情報の提供でした。
小さな変化でも心配なことがございましたらお気軽に医院に問い合わせてくださいね。
では今月もどうぞよろしくお願いいたします!
医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院
理事長 定村正之