杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。

 

 都内は3度目の緊急事態宣言が発出され、ノビノビと活動できない毎日が続いていますね。新型コロナウィルスもRNAウィルスという性質からか変異を繰り返しているようで、まだこの先も慎重に対応していかないといけないようですね。世界的には、ワクチンの接種も進んでいるようで、国内も順次ハイリスクグループからワクチンの接種が進むことと思われます。ワクチンが効果を発揮し、オリンピックの開催や、国民みんなの活動制限が解かれることを願うばかりです。

 

 医院は、緊急事態宣言下ではありますが、感染対策をより強化しつつ、可能な範囲での診療を継続しております。スタッフの健康管理の体温測定などはもちろん、患者様にも引き続き様々なお願いをしておりますが、医院に関わる方が皆安心して通院できるためにも引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。

  

 さて、歯科治療に関しての情報提供となりますが近年、CAD/CAMという言葉を目にすることが多くなったように思います。歯科においては、型を採って金属の詰め物や冠を製作し、歯に詰めたり被せたりする治療の分野でCAD/CAMの技術が多く生かされております。

 

 通常は、アルジネート印象材という粘土のようなものを直接口腔内に入れて型取りし、採れた歯型に石膏を流し込み、金属を作成する模型を完成させていました。出来た模型は、技工士さんにお送りして、技工士さんが石膏模型上で最終の補綴物をアナログで作成するというのが従来の一般的な治療パターンでした。

 ここに、光学印象という新しい技術が参入し、口腔内での印象材を使った型取りではなく、高精度のカメラを使用して、3Dデータとして歯型を記録することが出来るようになりました。光学印象で歯の形態や噛み合わせを記録した場合は、デジタルデータのまま技工所にデータ送信すると、そのデータ上で技工士さんが補綴物を設計し、設計した補綴物を専用の削り出しの機械で制作するという流れになります。

 この治療法の大きな利点としては、人の手が介入する回数が少なくなるので、ヒューマンエラーがほとんど出ないということが挙げられます。また、治療そのものも短時間で行えることになりますし、技工所とのやり取りもデータを送信するだけなので、あっという間に済んでしまいます。さらには、精度の高さも従来の方法と比較して精密に出来るようになったと感じています。ただ、光が入り込まないような複雑な形態の場合には従来の型取り方法でないと正確に記録が取れないという限界もあります。

 

 技術の進化で、様々なメリットを享受しておりますが、この先もますます治療の多くの分野で技術の進化を実感することが多くなると期待しております。定村歯科医院では、新しい技術や新しい歯科材料を積極的に勉強し、価値のあるものは出来るだけ取り入れるという方針を取っております。学びを続ける大変さもありますが皆、熱心に新しい技術の取得に取り組んでおります。

 少しでも患者様に良い治療を提供できるよう、日々研鑽の姿勢で仕事に取り組んでまいります。今後も新しい技術の導入などの御案内をこのブログなどで発信していきますので、楽しみにしていてください! 

 

 では今月もどうぞよろしくお願いいたします。

  

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院

理事長 定村正之

医療法人社団 東京哲翔会