こんにちは、杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。

この冬は、例年と比較しても気温の低い日が多いようで、寒さが苦手な私には、朝晩の寒さが一段と応えております・・・。
この季節の話題で、風邪(インフルエンザ)の流行がニュースになりますよね。風邪をひいてしまうと、仕事の集中力が落ちてしまいますし、楽しみにしている予定も台無しになってしまうので、うまくこの寒い季節を健康に乗り切りたいものです。

今回は、この風邪(インフルエンザ)への対策として「風邪をひかないテクニック」を少しお伝えしたいと思います。

風邪対策の基本は「保湿」です。

風邪をひいてしまうタイミングとしては、日中よりも、夜間の睡眠中が多いと言われております。これは、日中は、粘膜の抵抗力も強く、また、唾液の分泌も多いので、口腔内に入ったウィルスを唾液と一緒に飲み込んでしまい、胃酸で殺菌されてしまうことが多いのですが、夜間は、免疫機能の中心的な役割を担うマクロファージなどの免疫細胞の活性が落ちてしまい、また、唾液分泌量も少なくなるため、口腔粘膜やのどの粘膜でウィルスが増殖しやすい環境になってしまうからなのです(特に口呼吸の人は要注意ですね)。
朝起きた時に「なんか、のどが痛い」「だるい」「熱っぽい」などの風邪症状を察知することがありますが、これは、睡眠中の抵抗力が低下しているタイミングで、風邪のウィルスが粘膜に貼り付き、増殖したことによるものなのです。

そこで、夜間の寝室の「保湿」が重要になります。湿度を50%以上に保つことで、ウィルスの95%が活動できなくなるといわれております。逆に乾燥した環境では、ウィルスは空気中を浮遊しやすくなり、鼻や口に入りやすくなるようです。

加湿器などが無い場合は、保湿効果の高いガーゼマスクをして休むのも一案です(マスクが苦手な方には、顔の周りの湿度を保つための小型の加湿器も売られているようです)。
他には、空気清浄機も風邪のウィルス対策では非常に有効だといわれております。

そして、寝具を日中太陽光線で殺菌し、更に、掃除機などで埃も出来るだけ綺麗に吸い取り、仕上げには、布団乾燥機で殺菌すると効果が高いという事です。
また、睡眠自体も、時間と質を高める睡眠をとるように心がけることで、風邪の予防になるといわれております。

歯科に関連したことで言いますと、夜寝る前の歯磨きは風邪予防にも重要な事であります。口腔内が汚れていますと、雑菌が繁殖しやすくなるので、風邪のウィルスも定着しやすくなってしまうというわけですね。

就寝前の歯磨きは、虫歯や歯周病予防の基本ですが、全身の健康にとっても非常に重要な習慣です!この季節、外食の機会も多く、アルコールをたしなむ機会も増えるものですが、寝る前の歯磨きを忘れないように気を付けないといけないですね!

年末年始を健康に、気持ちよく過ごせるように、気を付けていきましょう!

風邪をひかないテクニック

医療法人社団 東京哲翔会