普通抜歯治療について
杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
暦は秋になりましたが暑さの厳しい日が多い9月前半でした。ようやく秋分の日を境に過ごしやすくなってきましたが、9月中は日中、夏日を思わせる暑さの日もあり、気温変動で体調を崩す方も多かったように感じます。10月に入り、秋らしい日も増えてきましたので夏に溜まった疲れを癒して、過ごしやすい季節を楽しみたいですね。
国内では内閣総理大臣が石破さんに代わり、アメリカの大統領選挙も近づいてきていることなど世の中の動きが活発になってきているように感じます。また、能登地方では大雨による被害なども報道され、復興が足止めされている状況に胸が痛みます。自然災害や経済の動乱など個人レベルでは対処できないことも多くありますが、このような時ほどしっかりと地に足をつけた落ち着いた生活や仕事を行うことが肝要かと思います。
医院では、新しく加わったスタッフも順調に仕事を覚え、皆で協力しながら診療を行っております。若干、予約が取りにくい事に関してなど患者様にご不便を感じさせていることもあるかと思いますが、医院の人員体制をさらに強化し、いっそう良い医療サービスを提供できるよう努力していく所存です。
今回は、患者様からの問い合わせがあった件に関してのことをお知らせしようかと思います。
歯科治療の中でも抜歯などは、そう度々処置してもらう事がない類の治療かと思います。そのような背景からか、治療前に「抜歯の際にはいくらくらいの窓口負担になるのでしょうか?」というようなお問い合わせをいただくことがあります。
抜歯は、基本的には健康保険が適用になります(一部、歯列矯正のための抜歯など保険外での対応になる場合もあります)。永久歯の抜歯に伴う費用負担(3割負担の場合)の目安は以下のような感じになります。
普通抜歯(正常に生えている歯を抜く処置)
・前歯・小臼歯:約500円
・大臼歯:約800円
・親知らずなど抜きにくい歯:約1500円
・骨に横を向いて潜っている歯を抜く場合など:約3600円
上記の費用に「初診料、再診料」「検査料(レントゲン費用やCT撮影費用など)」「麻酔料」「投薬代」などが通常加わってきます。また、抜歯する周囲の歯のプラーク除去やクリーニングを同時に行う場合や、術前の消毒などの内容に応じて費用が発生する場合もあります。
抜歯の難易度に関してですが、歯の形態、骨への埋まり具合、歯根の湾曲、歯根と骨の癒着、骨の深部の神経が近い場合など様々な要因で難易度が上がります。術前に歯科医師が必要な検査を行い、リスクなどの説明を行っておりますので、質問などあれば直接歯科医師に問い合わせてください。
また抜歯後は、痛みや腫れが出る場合もありますので予約を取る際にはご注意ください。抜歯後のケアも重要になりますので、術後の消毒や抜糸などもきちんとご来院いただきますようお願いいたします。
来院していきなり抜歯を行う場合はほとんどないので、次回来院の予約が抜歯になる場合に事前に治療費用の目安を確認することも可能です。気になる場合には、受付スタッフなどのお声掛けくださいね。
当医院では、口腔外科の専門性の高い施設で外科業務を行っている歯科医師が月に3回ほど外科処置対応で勤務しております。難しい抜歯や、全身疾患がある方の抜歯、特殊な粘膜疾患なども外来で出来る処置は幅広く対応しております。また、外科系の治療相談も様々お受けしております。
他の医院で、大学病院の紹介を受けたケースも、当院では院内での対応が可能なこともありますのでご相談いただけますようお願いいたします。
では今月もどうぞよろしくお願いいたします。
医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院
院長 定村正之