季節の変わり目とストレスの関係
杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。
春分の日も過ぎ、4月に入りました。3月後半は冬の寒さがぶり返しましたが、少しずつ春らしい暖かな日も増えてきますね。桜の開花も南から進み、お花見も楽しみな季節です!
また3月は春の甲子園の開催もあり、野球関連ニュースがにぎやかになってきますね。そのような中、大谷翔平選手の結婚のニュース、そして専属通訳の方の賭博問題・球団解雇と明るいニュースと残念なニュースが立て続けに流れてきてびっくりさせられました。色々な憶測が語られておりますが、クリーンなイメージの強い大谷選手です。きっと、身の潔白が明らかにされ、去年同様の活躍が見られることと期待してしまいます。
4月から新学期を迎える方や、新社会人になるなど生活環境の変化のタイミングになる方も多いかと思います。新しい環境に馴染むまでは緊張したり、生活リズムが整わなかったりと少しストレスも増えてしまうかもしれませんね。
適度なストレスはプラスに働くこともあるようですが、度を過ぎると心身に悪い影響を及ぼすこともあります。その悪影響は口腔内にも及ぶことがあり虫歯や歯周病などのトラブルにつながることもあります。
ストレスは、体内でアドレナリンやコルチゾールといったホルモンの分泌を引き起こし、ストレスに負けないように体を戦闘モードに変換させる機能があります。ただこのホルモンも過剰に分泌されると悪影響も出てくるといわれております。悪影響としては以下のようなことが考えられます。
- 唾液分泌量の低下
唾液は咬筋採用があることも知られていますがそれ以外にも口腔内を潤す作用や、自浄作用による口腔衛生へのプラス作用(虫歯や歯周病の原因菌を洗い流して増殖しないようにする作用ですね)があります。唾液量の低下は、口腔内の環境の悪化につながります。
- 免疫力の低下
ストレスによって免疫力の低下が起きると、口腔内の細菌に対する抵抗力も低下してしまいます。結果、歯周病などの感染症にかかりやすくなると言われています。
- 歯ぎしりや食いしばりの増加
ストレス解消のために無意識で歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことが知られています。ブラキシズムと総称されるこれらの力は、歯や顎の関節・筋肉に強い負荷をかけ、歯や歯の詰め物・被せ物の摩耗や破損、顎関節の痛みなどに繋がることがあります。
- 口腔ケアがおろそかになる
ストレスを感じると、食習慣や睡眠などのリズムが乱れやすくなります。疲れや緊張感が続くことで口腔ケアへの気配りがおろそかになってしまう事もあるので要注意ですね。
これらのストレスによる口腔トラブルを予防するためには、以下のことへの注意が有効です!
- ストレスをためない
ストレスをためないように定期的に適度な運動を行い、趣味の時間を大切にするなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることがとても重要になります。
- 十分な睡眠をとる
睡眠不足はストレスをため込みやすくなる原因の一つです。質の高い睡眠を十分にとり、疲れをためないようにしましょう
- バランスよい食事を摂る
偏った食事は消化器に負担をかけ、肌荒れなどのトラブルに繋がります。栄養素を考え、バランスの良い食生活を心がけましょう。春は旬の野菜も多く出てきますので、しっかりとミネラル補給をしましょう!
- 口腔ケアをしっかり行う
歯磨きやフロス・歯間ブラシなどのお手入れで、虫歯や歯周病の原因となるプラークをしっかりと除去しましょう!
- 定期的に歯科検診を受ける
虫歯や歯周病などの早期発見・早期治療のためにも定期的に歯科検診をご利用ください。口腔内をすっきりさせるだけでも大きなストレス解消になります。
新年度のスタート、楽しい新生活を気持ちよく送れるようお口の中から健康に気を付けていきたいですね。
では今月もどうぞよろしくお願いいたします。
医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院
理事長 定村正之