杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。

 

八十八夜も過ぎ、爽やかな季節になってきました。新緑も美しく、アウトドアでの活動にも最適な季節です!と言っても夏日になる日もあるので暑さ対策もしっかりしないといけませんね。

 

そして5月は虫歯予防月間です。虫歯は世界で最も多くの人が罹患する感染症の一つです。しっかりと予防策を講じ、虫歯にならないように気を付けないといけません。

 

まずは、簡単にむし歯の発生する仕組みを説明します。

虫歯はミュータンス菌などの虫歯原因菌が産生する酸によって歯が溶かされることで起こります。ミュータンス菌などの虫歯菌はショ糖などの糖分を餌にして酸を産生し、口腔内が酸性に偏った状態になることで歯表面のエナメル質を脱灰(溶かすという事)させ、虫歯の穴を作ります。虫歯は進行するとエナメル質から象牙質へと進行し、痛みや沁みなどの不快症状を発症させます。

 

一度むし歯で穴があいてしまった歯は、自然に治ることはありません。虫歯を作らないための予防ポイントを考えましょう。

 

1.食生活

糖分の過剰摂取を控えましょう(特にショ糖などの白砂糖の系統の糖分は危険です)。摂取量だけでなく、摂取頻度も重要です。甘いスナック菓子やジュースをダラダラと摂取することは虫歯のリスクを高めます。

間食をする場合は、糖分の少ないものを選ぶようにして、間食後も歯磨きをするようにしましょう。キシリトールなど、虫歯予防になる甘味料を使用したお菓子であればリスクは低いので安心ですね。また、歯に残りやすいスナック菓子よりも、アイスクリームや果物など、歯に付着しにくいもののほうが低リスクです。

 

2.口腔ケア

毎食後はしっかりと歯磨きをしましょう。丁寧に歯磨きをするのは思ったよりも長い時間が必要になります。誰にでも磨き方に癖がありますので、上下左右、表裏と、全体に歯ブラシをしっかりと当てるように心がけてください。ブラッシング圧も強すぎると歯肉を下げてしまったり、毛先が開いてしまい、清掃効率が落ちるので、少し毛先がしなる程度の力加減で磨くことがポイントです。歯ブラシの毛が開いてきたら新しい歯ブラシに交換することも重要ですね。

また歯ブラシだけでは取り切れない汚れもあります。歯間ブラシやデンタルフロスを使う事で、虫歯の好発部位である歯間部の汚れをしっかりと除去することができます。

フッ素入りの歯磨き粉を活用しましょう。フッ素は歯のエナメル質を強化する効果があり、シミを軽減させることも分かっています。

定期的に歯科医院で口腔ケアを行うようにしてください。歯のクリーニングや虫歯のチェックをレントゲン検査も含めて行う事で虫歯の早期発見や予防が可能になります。健診時にはフッ素を塗布してもらう事も有効です。

その他、初期虫歯に対しては、フィッシャーシーラントという処置も有効です。フィッシャーシーラントは、歯の裂溝に生じた初期虫歯に対して、消毒後に溝を専用の材料でシールする予防方法です。

 

3.まとめ

虫歯は、適切な予防策を講じ、定期的な健診を行うことで防ぐことができます。日々の口腔ケア(ホームケア)と歯科医院でのプロフェッショナルケアの両輪をしっかりと回すことで口腔健康を維持していきましょう!5月は虫歯予防月間ですので、ぜひこの機会に虫歯予防について意識し、美しく輝く白い歯を維持していきましょう!

 

では、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院

理事長 定村正之

 

医療法人社団 東京哲翔会