こんにちは。
歯科衛生士の安武です。

12月も中頃になり、一段と寒く空気が乾燥する季節となりましたね。今年はインフルエンザだけではなく、新型コロナウィルスにも気をつけないといけない為、体調管理には本当に気をつかいますね。
日常生活においても、飛沫感染を防ぐ為マスクを着用して過ごすことが多く、息苦しさから口呼吸になってしまうとよく伺います。

マスク内は乾燥している気がしませんが、呼吸時に水蒸気が発生し、蒸発する時に水分も一緒に奪われてしまい乾燥するようです。
口腔内が乾燥した状態が続くと、唾液がうまくまわらずに、口腔内をきれいに洗浄する自浄作用、抗菌作用、粘膜の保護作用といった作用が弱くなってしまいます。
その為、マスクをして過ごしていると自然と虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすい状態になります。細菌繁殖による口臭も気になるところですね。

対策としては、自分で気がついたときに意識して口を閉じて鼻呼吸を行うことです。慣れないうちは少し苦しいかもしれませんが、だんだんと体が鼻呼吸のリズムを覚えてくれます。
鼻呼吸は、鼻粘膜のフィルターが外気の異物やウイルスを体に直接侵入することを防いでくれるので、かぜやインフルエンザの予防にもなります。
まずは鼻呼吸を意識するところから始めましょう。


また、こまめな水分補給で、お口の中を潤わせましょう。
冬は水分を失っている自覚が少ない為、夏場に比べ飲料の頻度が減りがちです。体感温度が低いと喉の渇きを感じにくいことも理由のひとつですが、体を冷やしたくないなどの理由で水分の摂取を控える場合もあります。喉の渇きを感じる前のこまめな水分補給を心がけることが重要です。

今年も残すところあと少しですね。
年末に近づくにつれ、何かと慌ただしくなっていきますが、ご自身でできるケアをしっかりと行い、乾燥した冬を乗り切りましょう。
年越しはゆっくりと過ごし、どうぞご自愛ください。

医療法人社団 東京哲翔会