杉並区荻窪の歯科医院 医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 院長の定村正之です。

真夏を思わせる日も増え、熱中症対策をしっかりしないといけない季節になりました。梅雨のジメッとした空気で不快指数の高い日が続きそうですので規則正しい生活リズムで体調をしっかりと整えていきたいですね。

 

そして7月3日に約20年ぶりとなる新紙幣の発行が始まります。新しいデザインの紙幣には単なるデザイン変更以外にもいろいろな意味合いがあるという事ですが皆様ご存じですか?

  • 偽造防止

新札には、様々な最新の偽造防止技術が導入されております。今回の新紙幣には世界初となる3Ðホログラム技術が採用されておりお札を見る角度によって肖像が立体的に動くように見える技術が入っています。また、高精度なすき入れや札番号の10桁化など、様々な偽造防止策が施され国民皆の財産を安全に守るようになっているそうです。

  • 経済効果

診察を発行することに伴いATMや自動販売機などの機械の入れ替えが必要になります。このことなどに伴う新札発行の経済効果は1.6兆円とも言われています。当医院でも自動釣銭機を入れておりますが、紙幣変更への対応を行いました。

  • ユニバーサルデザイン

紙幣を使用する人への使い勝手を向上させるという工夫もなされています。例えば視覚障がい者向けに、お札表面に凹凸加工がされていて、触っただけでお札を判別しやすくなっています。また、高齢者向けに色彩コントラストが強化されており、お札の種類を区別しやすくなっているという事です。

 

このように、新札の発行には様々な意味合いも含まれているという事です。新しいお札を手にした際には、デザインだけでなくそのほかの意味合いなども確認してみたいですね。

 

さて、歯科の話題ですが・・・

皆様、永久歯の本数はご存じでしょうか?親知らずを含めて32本の歯があるのですが・・・

では質問です

歯の種類ごとにその寿命は異なるのですが、どの歯が、一番寿命が長いでしょうか??我々歯科医師や歯科衛生士は、感覚的に正解を答えることができると思うのですが、普段あまり歯に興味を持たない方々にとってはちょっと難しい質問かもしれませんね。

 

永久歯の平均寿命は以下のようになっています。

・前歯(犬歯・切歯):約60年

・小臼歯:約57年

・大臼歯:約50年

ただし、これはあくまで平均値であり、個人の口腔ケアや生活習慣によって大きく左右されます。

という事で、先ほどの質問の答えですが、下顎の4本の前歯が最も長い寿命というのが正解です。およそ5歳から7歳にかけて生え始める下の前歯ですが、歯の萌出方向が力学的に無理ない事や、磨きやすい事、根の形態がシンプルで歯周病の進行が遅いことなどがその理由かと思われます。

 

そして全ての歯に共通することになりますが、歯を長持ちさせるためには以下の点に注意することが大切です。

● 毎日3回(毎食後)、3分以上かけて丁寧に歯磨きをする。

● 定期的に歯科医院で検診・クリーニングを受ける。

● バランスのとれた食生活を心がける。

● タバコを吸わない。

● ストレスを溜めない。

● 適切な清掃補助器具を使用する。

これらの点を意識することで、永久歯を長く健康に保つことができます。

皆様も、大切な永久歯を健康に1年でも長く機能してもらえるようにしっかりと歯のメインテナンスを継続されることをお勧めいたします。

 

では、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院

院長 定村正之

医療法人社団 東京哲翔会