酸蝕症とは、むし歯ではないのに歯が溶けたり、欠けたりする症状のことです。

酸蝕症になると、歯と歯ぐきの境目が削れたように溶けてしまったり、歯の噛み合わせ面がすり減り凹凸がなくなったり、歯の厚みが薄くなったりします。むし歯は歯垢の中にいる細菌がつくる酸で歯が溶ける病気ですが、酸蝕症は、飲食によってお口の中に入ってくる酸や、身体がつくる酸(胃液)によって歯が溶ける病気です。

夏の季節は特に酸性の強い飲み物や食べ物が増え、酸蝕症になりやすい時期です。
正しい知識を身につけて歯を守っていきましょう。

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酸蝕症の予防には、身体の中からの対策と行動や習慣などによる対策と大きく2つに分類されます。

【身体の中からの対策】

  • 無糖のガム(キシリトール)を噛んで、だ液の分泌を促進しましょう
  • フッ化物の使用(フッ素入り洗口・歯磨き剤)で歯の再石灰化を促し耐酸性を向上させましょう
  • 酸性飲料やアルコールの摂取を制限しましょう


【行動や習慣による対策】

  • 酸性の強い飲食物をだらだらと時間をかけて摂取しないようにしましょう
  • できるだけ寝る前に酸性の強い飲食物は摂取しないにしましょう
  • 酸性の強い飲食物を多量に摂った後は時間をおいてからブラッシングしましょう(エナメル質が柔らかくなっている状態ですぐブラッシングをすると歯が削れやすくなります)
  • 歯ぎしりや食いしばり、片側だけで噛む癖などのある方は、噛み合わせの治療や就寝時にマウスピースを使うなどの工夫をしてみましょう。

ぜひ、できることからやってみてくださいね♪

医療法人社団 東京哲翔会